森の巻135・図らずも~

  桜の季節、京都の社寺で著名なところでは夜間のライトアップで幻想的な桜の姿を見せてくれます。

 夜桜では、「清水へ祇園をよぎる桜月夜今宵逢ふ人みなうつくしき」という与謝野晶子の歌が著名ですが、月光に照らされた桜は自然の醸し出す風情でいい感じだと思います。

  しかし、人工の光に照らされたものはいま一つ感心しませんでした。

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  ところが、家の玄関前にセンサーライトを付けたところ、思わぬ姿が出現しました。モクレンの花がライトアップで白く輝きちょっとびっくりです。昼間とは違った姿を見て、少しならこれもまたいいのかなと思った次第です・・・。

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 昼は昼でまたいいのですが。

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森の巻134・ちょっと変・・・?

  こちらのほうでは割とありふれた樹木の一つなんですが、ソヨゴという木があります。波打つ葉っぱと赤い実が特徴的です。低い山の明るい道端などによく生えています。根が浅いので強い風で倒れることもよくあるようです。

 下の写真でも葉っぱの縁が波うっているのが目立ちます。風で葉っぱがこすれて”そよそよ”という感じからソヨゴと言うらしいのですが・・・。

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 これはその花です。実は雌雄異株なのですが、この花は雌花ですので雌株の木になります。雄株の雄花だともっとまとまってつきます(集散花序)。

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 ところで、実が黄色のものをキミノソヨゴといい、大変珍しいのですが、この写真を見ると実は確かに黄色のようです。撮影時期は10月11日なのでふつう実のできる時期ですので、赤いものが未熟な状態でもなさそうですが・・・?。

 では、同時になぜ花が咲いているのでしょうか?これもふつうなら5~7月頃に咲くので・・・??変ですね・・・。

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森の巻133・森のい木もの達?

  シカやウサギ、イノシシ、タヌキにサル。時にはカモシカ・・・など森の生き物たちに出会えると嬉しくなりますね。では、こんな動物たちはいかがでしょう?

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 なかなかかわいいじゃないですか?こんなのもいますよ。

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 月・日・星はこの鳥の鳴き声・・・サンコウチョウですね!最後の写真には何がかくれているでしょう?

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風の巻122・さまざまな見方がありますね!

  冬ならば降雪は特徴的な気象現象ですね。こちらでは、雪が降るのは珍しいのですが、虹もまた珍しい気象現象ではないでしょうか。

 細かな雨が降った後などに、虹が見られることがあります。皆さんきっと見上げるでしょう。その虹を見上げるのに角度があるとは知りませんでした。虹を見上げる場合は、40度~42度の角度で見上げるそうです。たまに通常の主虹にたいして副虹という色の逆転した虹が見られますが。これは51度から53度の方向に見上げていることになるそうです。

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 虹の色の数も日本では七色とされていますが、六色であったり五色であったりさまざまのようです。中には二色(赤と黒または赤と青)という地域もあるのです。沖縄がかつてそうであったということです。

 実は虹を七色としたのは、イギリスのニュートンだというのも初めて知りました。当時五色が普通だったイギリスで橙色と藍色を加えて七色としました。「七」という数字が神聖なものと考えられていたからだそうです。

 新しい年を神聖な七色の虹のように夢のある年にしたいものです。今年もよろしくお願いします。

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森の巻132・秋の大台ケ原へ

  少し以前ですが、あの大台ケ原へ行ってきました。秋色に染まった山は風が強く驚きましたが、いろいろと見せ場も多く、十分楽しめました。

 鹿の被害で森がダメージを受けているというのが通り相場ですが、樹木の残っている場所も結構あって少し安心しました。ただ、これ以上森林破壊がすすまないようには願っています。

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 上の写真に見られるトウヒの立ち枯れは、元はといえば昭和34年の伊勢湾台風により倒木被害を受けたところの苔が衰退し、陽光を好む笹(ミヤコザサ)が繁茂したため、その笹を主食とする鹿(ニホンジカ)が増殖してしまい、稚樹や灌木を食べるため森林へ遷移することができず、生育する樹木も樹皮の食害により立ち枯れたあのような姿になっているということです。

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森の巻131・夏の想い出(5)

  いくつか高山植物を紹介してきましたが、「高山植物の女王」ともいわれるコマクサを見てみましょう。

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薄桃色と白色の混ざった花は高山の砂礫のある場所でよく目立ちます。背が低いのでだいたい上の写真のようなイメージで見ていますが、駒(馬)草とよぶのは、花の様子が馬の顔に似ているからともいわれているので、下から間近に見てみました。

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 どうです。馬に似ていますか?ケシ目ケマンソウ科の植物で高山の環境の厳しいところに生育します。可憐な花ですが、自然環境の厳しい場所に生育するだけあってその根は50~100センチメートルにもなるそうです。ちょっと思いが至りませんでした。

 実は白色のコマクサもあるのです。下の写真がそうです。

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 さしずめ白馬の群れといったところでしょうか。これに跨るのが白馬童子といってしまうと歳が分かってしまいますね~。

 さて、コマクサは北海道から東北、北アルプス、八ヶ岳などの高山に分布しているのですが、南アルプスでは、見られなくなってしまったそうです。実は甲斐駒ケ岳にも多く生育していたのですが、薬草として採取されてしまいもう絶滅したとか・・・。残念なことです。薬草ということは、毒があるということで、アルカロイドのモルヒネに似た成分が含まれているとされています。

 ”高嶺の花”(コマクサの花言葉)にはとげ(毒)があるというたとえでしょうか?

   (※今回の写真は「白馬五竜高山植物園にて撮影しました。)

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森の巻130・夏の想い出(4)

  今回は少し珍しい高山の植物を紹介しましょう。一つ目は「アサギリソウ」です。

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  キク科の植物でヨモギの仲間ですが、高山や北方の岩場などに生える多年生です。葉は銀白色の毛に覆われ、二回羽状複葉ということで繊細な感じがします。この葉の様子を朝霧に見立てたのでしょう。このアサギリソウよりもっと珍しいのが同じ仲間のキタダケヨモギです。南アルプスの北岳にちなんだ名前のとおり南アルプスに稀に産するということです。私も南アにはよく登りましたが、見たことはありません。

 つぎは、「アカモノ」というツツジ科の植物です。

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  こちらも珍しいと思うのですが、よく知られているシラタマノキの仲間で、シラタマノキが別名としてシロモノと呼ばれているのに対し、この植物はアカモノと呼ばれます。写真の赤いのは果実で多肉質で食べることもできるそうです。ごく小さな実ですが桃になぞらえて赤桃と言っていたものがアカモノとなまったのではないかといわれています。

 花は5月から7月頃に咲きますが、花弁は白色、萼片は赤色で目立つ花です。

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森の巻129・夏の想い出(3)

  今回はおなじみの「チシマギキョウ」と「クルマユリ」を紹介します。キキョウは秋の七草の一つですが、チシマギキョウもその仲間(キキョウ科)ですが、ホタルブクロ属に属します。

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 高山の岩場に生えていることが多く、大変よく似たイワギキョウもあるので、よく見ないとわかりません。見分けのポイントは、葉が狭く細長いものであればまずチシマギキョウですが、イワギキョウと似た葉のものもあるので、花(花冠)の内側に毛があるのがチシマギキョウ、毛の無いのがイワギキョウです。現地ではイワギキョウと思ったのですが、帰ってから写真をよく見てみると花冠の内側に少しですが白い毛があるのがわかりました。ですからチシマギキョウです。分布域もほぼ同じなので、高山でキキョウらしきものを見つけたら、花の内側に毛があるかないかを見てみましょう。

 

  もう一つ、高山植物で目立った色をしているのが「クルマユリ」でしょう。高山植物でユリといえばクロユリを第一に挙げる人は多いと思いますし、私もクロユリをみれば「おお!クロユリだ。」と思うのですが、それは高山以外では見られない珍しさからです。

 クルマユリはオニユリやコオニユリとよく似ていて、高山に行かなくても何となく見慣れたユリの花と思いがちです。確かにそうなんですが・・・。綺麗な色の高山植物の中でも、この花の色はひときわ目立つように思います。周りの緑の中でくっきりと咲く姿は結構いいなと思うのですが、皆さんはいかがでしょう。

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  クルマユリの見分けのポイントは、茎の途中から出る葉が放射状に輪生しているところが車のように見えることです。このクルマユリに近縁のユリとして、鬱陵島(ウルルン島)原産のタケシマユリがあります。黄色の肉厚な花被片をもつのですが、ほとんど見ないですね。

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森の巻128・夏の想い出(2)

  登山道を歩いていて目につくのはやはり色とりどりの花でしょう。黄色、ピンク、白、紫などどうしてもひきつけられます。

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 こちらは「マツムシソウ」です。マツムシソウ科マツムシソウ属マツムシソウと科属種が同じ名前なんです。薄紫のきれいな花ですが、キク科の花のように頭部に多数の花をつけています。外側の花から先に開き始め、その小花が五裂し外側の裂片が大きくなるため、一つの花のように見えますね。

 下の写真は薄紫の「ヤナギラン」が下のほうから順次開いてきています。ヤナギランは雄性先熟の植物で、下部の花はまず雄しべが熟します。先端が4裂し丸く巻いているのが分かると思います。花は順次上に向かって開花しながら、個々の花は雄しべから熟していきます。その頃下の花は、雌しべが熟してきて花粉を受けることができるようになります。

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  このように個々の花が雄性から雌性へと移り変わり受粉しやすくする仕組みになっています。例えば上の花が雄性で下の花が雌性の状態のときは、花を訪れたハチは他の花の花粉を付けていて、まず下の雌しべに花粉をつけます。次第に上に移動し、上の雄しべの花粉を体に付けると、今度は他の花へ移って下の花の雌しべに花粉を付けるので、うまく他家受粉できるのです。

  自然の仕組みの不思議さに驚きますね。

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森の巻127・(やっと再開します)夏の想い出(1)

  パソコンの故障や夏の暑さにやられたり、いろいろと行事がいそがしく、長らく休んでいましたが、どうにか再開いたします。

 

 その間、旅行にも行きましたので、夏の想い出としてなんやかやをご紹介いたします。

 信州の栂池、八方方面に行き久しぶりに山岳登山気分を味わいました。40数年前の学生時代を思い出しながら、天気にも恵まれ快適な山歩きをしました。 

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  雪渓の上を再開の第一歩です!

 

 さて高山ともなれば、山々の景色がまず気になるところですが、多少雲がかかっていたこともありなかなか”ばっちり”のものを撮れません。

 そこで高山植物からいきましょう。おなじみの「ニッコウキズゲ」です。

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八方では、登山道沿いではあまり大きな群落は見られませんでしたが、それでも結構咲いていました。この黄色の花は目を引きます。昔から「ニッコウキスゲ」としてなじんできましたが、あらためて図鑑をひいてみると「ゼンテイカ」の別名とあります。ちょっと「え!」という感じで、「ゼンテイカ」という名前をすっかり忘れていました。

 たぶん誰も「ゼンテイカ」とは呼ばないように思うのですが・・・。漢字で「禅庭花」をあてるそうですが、名前の由来は不明とか。また、北海道のものを「エゾゼンテイカ」、本州のものを「ニッコウキスゲ」と区分していたそうでうすが、多くの野生種を調べると、はっきりとは分けられないようです。

  それはそうとして、この花は今年の夏の想い出でもあり、学生時時代の夏の想い出でもあるのです。(♪夏が来れば思い出す・・・♪)

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