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風の巻128・新緑の中・・・(2)

 脇本陣といえども、造り酒屋を営むだけあって裕福な暮らしぶりです。

 写真の欄間も簡素な中にも美的センスの光る意匠で、右にあるマークのような透かしは「林」をデザイン化したものです。奥谷は屋号であり、苗字は「林」だそうで、このように飾りとして入れられています。

P1060328
  客間座敷の障子にはめられたガラスも中の1枚は、昔のガラスがはめられていました。少しゆらいで見えるのが、往時の様子を再現してくれているようです。

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  雪国でもある木曽ですので、もちろん囲炉裏もしつらえてあります。

P1060324
 写真右手が土間に近いほうで、左手奥が客間に近い場所です。家族らで座するときに、主人は左手奥に座ります。囲炉裏の中に横長の板が置かれていますが、主人が足を温めるため載せる台になります。

 主人の座の左手(写真の上側)には長男か客人が座ります。主人の向かい側は子供たちの場所です。主人の右手は姑と嫁の場所です。奥(左)が姑、手前(右)が嫁の位置になります。写真ではござが敷いてありますが、実際は、主人側、長男(客人)側と姑の場所だけに畳が敷かれていて、嫁と子供たちの場所は板張りになっています。

  嫁のつらい立場が分かりますね。子供たちは長男以外はいずれ家を出てよそで暮らさなければならず、どのような立場になろうとも辛抱して頑張れるよう家にいる間から板間に座って、主人などのために煙りにいぶされながら薪をくべていたそうです。

 裕福な中にも当時の厳しさもあらわれている囲炉裏の話でした。

 

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