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森の巻126・これは大きい!

  梅雨時は蒸し暑さでうんざりしますが、時にはよいことも。皆さんはタイサンボクという木をご存知ですか。漢字では泰山木、大山木などと書かれることが多いのですが、大盞木の音読みだとか。「盞」の字は盃を表しています。その花弁を見立ててのことでしょうか。ただ、漢和辞典には、小さな盃との解説もあるのは面白いところです。    

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  いすれにしても見事に大きな花ですね。ホオノキが約15cmの花であるのに対し、タイサンボクは約20cmにもなります。どちらもモクレン科モクレン属の木です。

 漢字の印象から中国原産のように思われがちですが、北アメリカ東南部が原産ということで、日本には明治の初期に入ってきたそうです。ちなみに漢名(中国での名前)は「洋玉蘭」です。

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 その花の香りに誘われてか、ハナムグリがやってきていました。花は6月に開花ということで、梅雨時期にしか見られません。近くの公園などに咲いていませんか?

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風の巻117・奈良に行ったなら、やっぱりこれも・・・

  古都奈良に行ったら、何度見ても驚かされるのが、おなじみのこの像ですね。

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そしてもう一体の像が・・・

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上が阿形の仁王像、下が吽形の仁王像ですね。阿吽の呼吸とか阿吽の仲とか二つのものの息がぴたりと合うようなときに使いますが、狛犬とかこの仁王像とか二つで一対のものを表す時に「阿吽」を用いるようです。

 「阿吽」はもともと仏教の呪文で、最初に発する音声が「阿」、最後に発する音声が「吽」ということで、宇宙の始まりと最後を表すともいわれます。実際に「あ」と「うん」と声を出してみるとまさに、この仁王様のような口の形になりますね。

  ところで、この仁王像は金剛力士像とも呼び、金剛杵(こんごうしょ)という仏敵を退散させる武器を持つ者をいうそうです。東大寺南大門の金剛力士は運慶、快慶、定覚、湛慶らが多くの仏師を率いておよそ2カ月で作り上げたということですから、大変驚きです。8メートルほどある大きな像にいつも圧倒されます。大きさだけでなく、力強さも十分伝わってくるからです。素晴らしいものは、いつまでも光を放っているようです。

 

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風の巻116・奈良と言えばこれとこれとこれ!

  珍しい北円堂、南円堂を見た後、とある場所に行きました。そこに行くといろいろとよく見える場所です。まずは、写真をご覧ください。

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 これは興福寺の五重塔です。次は・・・

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 若草山ですね。ここで遊べば、天気も良くて、気持ちがよいでしょうね。

 最後は・・・

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  おなじみ東大寺の大仏殿です。

 写真を見ればお分かりと思いますが、視点が高い位置にあります。どこか少し高いところからの眺めなんです。どれも同じ場所から見えます。方向がすこしずつ違いますが、どこもよく見えます。ちょっと「穴場」的な場所なので、皆さんで「よ~く考えてみよう!」にします。(失礼しました。)

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風の巻115・南へ北へ

  京都より古い都の奈良は、京都の南にあたり、南都とも呼ばれます。この奈良の興福寺に南円堂、北円堂というお堂がありますが、今年は南円堂が創建されてから1200年という節目の年にあたります。弘仁4年(813年)に藤原冬嗣がその父内麻呂の追善のため建立しましたので、ちょうど1200年が経ちました。それを記念して、南円堂と北円堂の両方が特別公開されていましたので、お参りに行ってきました。

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  これは南円堂です。正面に唐破風の意匠の屋根が付いています。創建以来四度目の建物で、江戸時代の1741年に柱が建てられました。建物は八角形で、廟堂としての意味を持つそうです。

 本尊として祀られているのは「不空羂索観音菩薩坐像」ですが、とても荘厳な感じがして思わず手を合わせてしまいました。高さが3m36cmもあり大きいこともありますが、何か感じるところがあり、その姿をよく見たいので何度も堂内を回って眺めました。運慶の父康慶の作で、その周りを四天王立像が護っています。

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  一方こちらは、北円堂です。これも八角形の建物で南円堂より古い721年に完成していますが、何度かの焼き討ち等のあと再建され、現在のものは1210年に復興したものです。北円堂の仏像の中では、無著・世親菩薩立像(むちゃく・せしん)の二体が特にすばらしく、日本彫刻を代表する名品と言われるのももっとです。こちらは運慶作。木造の立像で2体とも190cm余りあります。お堂の中をぐるりと回れるので、後ろ姿も見ることができたのですが、無著菩薩立像の右後ろからの様子が一番感激しました。今にも動き出しそうで、声をかけてもらえるのではと思うくらいです。本尊の弥勒如来坐像のほかに四天王立像もよかったです。

 

 南円堂も、北円堂も通常は年に1回か2回程度しか開扉されないので、めったに行けませんが、今回は両方をお参りできたのでとてもよかったです。

 

 南円堂から北円堂へ回ったのですが、この両堂を有する興福寺自体は、京都の山科にあった山階寺(やましなでら)が発祥です。藤原鎌足が建てたもので、飛鳥を経て平城京遷都の折にここに移されたそうです。北から南へ来たというわけです。

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