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森の巻125・いつの間にか・・・

 先日、大和葛城山に行って来ました。この季節ツツジが見事で、大勢の人が訪れます。前回いったときは歩いて登り下りしたのですが、今回はロープウエイで往復です。山頂駅から少し歩いていくと、売店やら山荘やらがあり、そこを過ぎると向こうの斜面に、みごとなツツジの群落が見えます。

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  ちょうど昼時でしたので、見事な景色をおかずにお弁当をおいしく食べました。

そのあと花の中を歩いていると、上空に取材ヘリが飛んできて、何度も旋回していました。思わず上を見て手を振ってしまいましたが・・・。

  土日は混雑すると思い、金曜日に行ったのですが、ロープウエイは1時間半待ちでした。隣で待っていた方は結局2時間以上待っていたようです。

  ここのツツジはほとんどがヤマツツジですが、以前は笹が生えていたようです。1970年頃に一斉に笹が枯れ、その後にツツジが生えてきたようで、地元の方の手入れでいつの間にか一大群落となり、綺麗な景色が人気を呼びました。

  今では、“超”人気ぶりで新聞やTVの定番記事になっています。

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  最後の写真の右後ろに写っているのは金剛山です。こちらも一度登ってみたい山です。

 

 

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森の巻124・本当はここではありませんが・・・

  真如堂の本堂前にこんな樹木が生えていました。

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 その名は「ハナノキ」といいカエデ科カエデ属の樹です。春、葉を展開する前に花を咲かせ、その色が紅色でよく目立つところからハナノキと呼ばれるようになったそうです。このときはすでに葉が開き始めていましたので花は見られませんでした。

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 雌雄異株の樹で雌花の雄しべと雄花の花弁はその数や形が退化の傾向にあるので、この樹のそばにある説明には「花弁がない」とありましたが、まったくない訳ではありません。

 このカエデの果実は開花後約1か月で成熟するので5月初めころから中ごろに落ちてくるようです。

 実はこのハナノキは通常この辺りでは見られません。恵那山を中心とする半径30kmの岐阜、長野、愛知の県境地域とそこから100km大町市の居谷里湿地にだけ分布する極めて狭い分布域をもつ植物なのです。ですから、京都の地に自然に生育しているわけではありません。

 下見の写真のように植樹されたものです。

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 昭和天皇の御大典を記念して、福島で買い求められ京都植物園に植えられたもののうちの1本を昭和4年に三井家が真如堂に寄付したものということです。京都植物園は三井家の寄付を受けて作られたものなので、そのお礼としてこのハナノキを譲り受けたのでしょう。
 花の時期か紅葉の時期にもう一度訪れてみたいものです。

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京の巻129・お隣でした・・・

 前に紹介した金戒光明寺のすぐ隣に”真如堂”という寺院があります。天台宗のお寺で「真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)」というのが正しい名前です。天台宗ですから、もとは比叡山延暦寺にあり、戒算上人が延暦寺常行堂にあった阿弥陀如来をあの藤原道長の姉(詮子)の離宮に祀ったのが始まりだそうです。平安中期の永観二年(984)のことです。

 その後応仁の乱など様々な変遷があって、今の本堂は江戸時代の享保二年(1717)に上棟されました。

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 なかなかりっぱなお堂ですね。そのお堂の横にある桜の樹が植わっていました。もう花の時期は過ぎていましたが、少し変わった特徴がありました。ふつう桜の樹皮は皮目(ひもく) が横にいくものです。しかしここの桜はむしろ縦方向にありました。

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縦に筋がいっているのが分かると思います。この桜は徳川家光の乳母であった春日局がその父斉藤利三を弔うために植えたものです。植えてから300年以上も経っていたそうですが、伊勢湾台風で折れてしまいました。しかし、数年後に折れた幹からわずかに育つ芽があり、それが大きくなったものだそうです。名付けて「たてかわ桜」といいます。巨樹の多い江戸彼岸系の品種のようです。ちょっと珍しい桜に思わぬところでお目にかかりました。

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本堂を背景にした「たてかわ桜」です。

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森の巻123・これからですが・・・

 ゴールデンウィーク後半、山も緑に覆われてちょっと出かけるのもいいですね。皆さんは「ハイノキ」という樹をご存知ですか。漢字で書けば「灰の木」となりますが、木を燃やしてできるのが灰ですね。その灰を利用するものの一つに、染色があります。

 染色は詳しくはわからないのですが、藍や紅花など植物素材の染料を布などに染めるとき、布(繊維)に植物を煮た汁を漬けただけではなかなかうまく染まらないようです。しっかりと植物由来の染料を繊維に定着させるには、媒染という工程が必要で、その時に木灰を水に溶かし置いたあとにできる上澄み液(灰汁:あく)にも漬けることでしっかりと染め上げることができます。

 媒染の灰汁に使う「灰」の原料として使われる木の代表として「灰の木(ハイノキ)」があります。その仲間の一つに「クロバイ」という樹があり、樹皮が黒っぽいところから名づけられました。

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こんな感じの葉っぱで、白いのは、花の蕾のかたまりです。

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 葉の裏がわはこんな様子です。少しわかりにくいですが、葉柄がやや紫がかることがよくあります。すべてではありませんが・・・。上の写真の花の蕾はまだまだ増えて、花が開くようになるとまるで白いブラシのように咲いてとても目立ちますし、きれいです。

 枝先にある芽のところの葉が枯れているのが、めだちました。全部ではないのですが、かなりの枝先の芽のところの葉が1枚だけ枯れていました。何か原因があるのでしょうか?ご存じの方はいませんか・・・。

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