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風の巻107・こんなところに!

  山代温泉の近くに片山津温泉があります。その中に六角形の形をした3棟の建物があって、ちょっと変わった雰囲気の施設があるのですが、それは「中谷宇吉郎雪の科学館」なんです。中谷宇吉郎は加賀市の出身の科学者で、寺田虎彦の門下生でもあります。

 世界で初めて「人工雪」をつくった雪の科学者として有名ですね。

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  館内では宇吉郎にちなんだ数々の展示があるばかりでなく、雪や低温現象にちなんだいくつかの実験をして見せてくれます。

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 上の写真は、実験箱の中にできた「ダイヤモンドダスト」なんです!!写真ではあまりきれいに見えませんが、直接見るとちょっと感動ものです。一緒に行った北海道出身の方が、「自然の中でのダイヤモンドダストは2度ほどしか見ていないのに・・・・」と驚きと残念(?)な気持ちを現していました。

 また、次の写真は冷えた(凍った)シャボン玉(膜)にダイヤモンドダストが付いたものです。

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これもきれいな結晶です。そのほかにもいくつかの実験を見せてもらえます。それは行ってのお楽しみに~!

 片山津温泉と雪の科学館とはちょっと雰囲気が合わないと思ったのですが、中谷宇吉郎が故郷に飾った錦のひとつでしょうか。お近くに行かれたら一度訪れてみてはいかがでしょう。

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風の巻106・風情があるね~

  温泉はいまや身近なところにも、どんどん作られて街中にもあふれています。でも、やはりちょっと旅行気分でゆっくりと楽しむなら、昔ながらの温泉も情緒があっていいのでは・・・。

 北陸の加賀温泉といえば、山中、山代、片山津温泉が有名ですが、今回は山代温泉を訪れました。旅館内の温泉もいくつか大浴場があり、露天風呂も味わえます。宿泊の翌朝は、ちょっと贅沢に朝風呂を浴びて、その後温泉街を散策します。特に急ぐわけでもなく、ぶらぶら歩きは忙しい日々を送っている身にはありがたく感じます。

 では、山代温泉街の雰囲気を味わっていただきましょう・・・・・。

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 3枚目の写真の建物は、まだ新しいのですが、明治時代にあった源泉の浴場で「古総湯」と呼ばれています。実はごく最近復元されたもので、地元の方も入れる浴場・温泉として利用されています。もちろん、観光客の方も入ることができますので、一度入ってみるのもいいかもしれません。ただし、せっけんやシャンプーなどは使えず、昔のままの入り方で入るようです。

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京の巻123・ここも歴史の秘境のように(続き)

  大きな磨崖仏のもう一つは、虚空蔵菩薩で、寺伝では弘法大師が一夜にして彫刻したと伝わるそうですが、その様式から中国の山西省雲崗の磨崖仏に通ずるものがあり、おそらく奈良時代の渡来人の作であろうと考えられています。先に紹介した本尊の弥勒菩薩も同様です。

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  ところで、後醍醐天皇は京の都を出て3日後の8月27日にここ笠置山寺に着きます。天皇方の兵力は三千余り。一方、天皇を追ってきた幕府方は七万五千と圧倒的な兵力でしたが、笠置山が天然の要害ということもあって、よく善戦していたそうです。

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しかし、9月28日の幕府方の放火により総崩れとなり、笠置山寺は陥落して天皇は捕えられました。よくひと月も持ちこたえたものだなーというのが率直な感想です。ここ笠置山寺に後醍醐天皇がいた場所が下の写真の行在所です。山中でもあり本当に狭い場所にありました。この後天皇は隠岐島に配流されてしまいます。

(下の写真が、後醍醐天皇の行在所跡です。)

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京の巻122・ここも歴史の秘境のように

 

 京都の街中には数々の歴史が秘められています。一方同じ京都府とはいえ郡部になると歴史に埋もれたような場所が点々と散らばっています。奈良にもほど近い相楽郡笠置町にある笠置山寺も小高い山の上にあるので、ちょっと行き難い感じがします。

 それでも一度はと思っていた場所ですので、思い切って出かけてみました。なぜそこに行ったかといいますと、天皇の歴史の中でも特異なものであった南北朝時代の始まりに関係しているからです。鎌倉幕府の討幕を企てた天皇が後醍醐天皇であったことはご存じだと思います。二度目の討幕計画が側近の密告により身に危険を感じた後醍醐天皇は比叡山すなわち延暦寺に逃れようとみせかけ(側近が変装して比叡山に行った。)、天皇自身は東大寺、金胎寺を経て逃れたのが笠置山にある笠置山寺でした。

 

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 ところで、ここは巨岩の多いところで二つの大きな磨崖仏が彫られています。上の写真は仏の姿が分かりずらいのですが、これが本尊の弥勒菩薩磨崖仏です。度重なる火災のために石の表面の線刻も崩れてしまい、肉眼では判然としなくなりました。ただ、最新の特殊カメラで撮影したところ、1300年前の最初の彫刻線が分かったのです。それを見たい方は笠置山寺に行かれると見られます。

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