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京の巻115・見上げてみると・・・(祇園祭2)

さて、船鉾も他の山鉾と同じように鉾の周りを染織物で飾っています。ここでは三つの飾り物を紹介しましょう。

 

 まずは前面を飾る前懸(まえかけ)です。

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綴錦(つづれにしき)という織物で意匠は”上に鶴、下に真向龍”で、作者は山鹿清華という明治生まれの染織家で、昭和8年の制作といいます。龍の顔がなかなかユニークですし、龍と鶴の組み合わせが面白いと思います。

 次に胴体(船体)の横を飾る一つの下水引です。赤い紋の幕の下のものですが、これも龍なのです。ちょっと顔の辺りがわかりませんね・・・すみません、いい写真が撮れていませんでした。

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  では最後に、鉾の後ろ側を飾る見送りです。

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これも龍で、昇龍と青海波の模様で織られています。和綴錦という織物で、平成8年復元新調されたまだ新しいものです。青海波というのは、下の方の扇型のような模様で、龍の体の模様(鱗)にも使われていますね。ペルシャ・ササン調様式の古い模様だそうです。

 それでも、全体の雰囲気はとても現代風に思えます。特に龍の顔が・・・。

 

  古い伝統にある祇園祭りですが、古いだけではなく、新しいものも取り入れながら伝統を守っているのは、さすがだと思います。

  7月29日の神事済奉告祭と7月31日の疫神社夏越祭をもって祇園祭りも最後を迎えます。一ヶ月にわたる長い一つの夏の終となります。

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京の巻114・見上げてみると・・・(祇園祭1)

  暑い夏にふさわしい(?)京都の祭りといえば「祇園祭」ですね。山鉾巡行も暑い中で行われましたが、今年は巡行の前の曳き初めに行ってきました。七つの鉾と四つの山で12日から14日の間に「山鉾曳舁初(やまぼこひきかきぞめ)」が行われます。

 今回行ったのは、13日にあった「船鉾」の曳き初めです。すでに鉾建てで組み立て上げられた船鉾が新町通りに北を向いて置かれていました。実はこの鉾曳き初めでは、一般の人も鉾を引くのに参加できるのです。本番の巡行では関係者以外は遠くから眺めるだけですが、曳き初めでは鉾に付けられた綱をそこにいる人で引くのです。

 

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  船鉾は、他の鉾と違って舟形をしていますのでユニークな形の鉾だと言えます。また他の鉾が屋根の上に高い真木を持つのに対しそれはありません。その代わりと言ってはなんですが、船首に飾られた鷁(げき)はとても立派です。

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 車輪は直径205cm、厚みが16cmということです。

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 「船鉾」の文字も刻まれていました。なかなか立派なものです。

・・・(次回に続きます。)

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森の巻115・「はな」の下は・・・

  はなの下・・・とくれば「伸ばす」ですか?確かに伸びてはいるのですが、それは葉っぱです。しかも色変わりしたものが・・・。写真を見ればお分かりのとおり「半夏生(はんげしょう)」の花と葉っぱでした。

 「半夏生」とはもともと一年の気候を表す「七十二侯」の一つで、旧暦の夏至から十一日目にあたる日のことをいいます。今年(平成24年)だと7月1日がそれにあたります。梅雨が明け田植えの終期とされているそうです。ちなみに七十二候は五日を一侯としたもので一年の時候の変化を示したものです。

  そのような時期に花を咲かせ、葉を白くして目立たたせているのがドクダミ科のハンゲショウなのです。花の下の葉が白くなります。(長くはなりませんが・・・)

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 いつも何気なく見ていてあまり気づきませんでしたが、花の咲き始めの頃はまだ葉が白くなっていませんでした。どの位花が大きくなったら葉が白くなるのでしょうね。

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葉の白いところは、葉脈に沿って順次白くなっていくようにも見えます。葉緑素が抜けていくのでしょうか?

 (表皮が剥がれていくともいわれていますが、花が終わればまたもとのように緑になっていくので、どうなんでしょうか??)

 

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森の巻114・珍しいそうですので・・・

  フィールドを歩くと、目線より上を見ることが多いのですが、樹木ばかりでなく小さな草花にも注意を払いたいものです。というのも、ちょっと珍しいと言われる花を見ることができたからです。 

 樹林帯の中ではありますが、少し開けた道端のところで、足元に数株の花が咲いているのを一緒に歩いていた方が見つけました。「アッ、蘭だ!」とは思ったのですが、「ラン」はあまり知らん(!?)ので、名前はでてきません。それでもシュンラン(春蘭)に少し似ているなとは思ったのですが、ちょっと様子が違います。

 別の方で植物に詳しい人がちょうどおられたのですが、その方も「○○か、△△か?」と少し迷っておられました。ですから結構めずらしいのでしょう。

 ではお目にかけましょう・・・!

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 いかがですか?落ち着いた感じのランですね。ではもう一枚。

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こちらの写真は葉のほうが目立ちますが・・・このランの名前は「イチヨウラン(一葉蘭)」です。

 漢字名を見ればお分かりと思いますが、1本の茎に葉は1枚(一葉)だけです。毎年細い地下茎の先に1本の根、1枚の葉、1本の花茎だけをつけるそうです。
  ・・・・・いつどこで見たかは内緒ですよ・・・・・

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