« 森の巻110・ちょっとお借りします | トップページ | 森の巻112・なるほどどちらも納得です »

森の巻111・どれも一つです!

  森の巻も111回目になりました。1が3つも並びましたね。そこで、今回はどれも「1」つづつという植物を紹介しましょう。

 植物も動物もそうですが、分類上おなじみなのが、「科」「属」「種」という単位です。いくつかの種が集まり属をつくり、属が幾つか集まって科を形成しています。植物ではキク科などは多くの属や種を含んでいますね。

  さて、そこで、1科1属1種という111の植物がなにかというと「ヤマグルマ」という樹木です。ヤマグルマ科ヤマグルマ属ヤマグルマということになります。

P1000338

 本州の山形県以南から四国、九州、沖縄そして朝鮮半島南部、台湾まで分布していますが、あまりお目にかかりません。成長は遅いようですが、高さ20mほどの高木になります。また、冬目は大きく目立ちますが、枝先に着く葉が輪性状につく様子も目立ちます。葉のつき方からヤマグルマと呼ばれているのはお分かりでしょう。

P1000340

 ちなみに、1科1属2種という樹木は「カツラ」「ヒロハカツラ」です。さらに1科1属3種なのは、「フサザクラ」ですが、あとの2種は、中国大陸と、ヒマラヤ地方に各1種分布しています。

(111=ヤマグルマ、112=カツラ、113=フサザクラ)

 

 ところで、ヤマグルマが本当に珍しいのは、被子植物でありながら、導管を持たず、仮道管だけであるということです。裸子植物には導管がない(グネムツを除く)のが普通ですから、ヤマグルマは裸子植物の特徴を保ち続けている原始的被子植物という点にあるようです。

 

 おまけになりますが、樹皮からトリモチが採れるので、別名で「トリモチノキ」とも呼ばれています。

|

« 森の巻110・ちょっとお借りします | トップページ | 森の巻112・なるほどどちらも納得です »

自然・環境」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 森の巻110・ちょっとお借りします | トップページ | 森の巻112・なるほどどちらも納得です »