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森の巻102・春近し・・・(続々)

  「梅(むめ)一輪いちりんの暖かさ」この俳句は服部嵐雪の句としてよく知られています。前に書いたように、江戸時代には梅は「むめ」と言っていました。

 さて問題は一輪の後の「いちりん」です。よく見かけるこの句の紹介では、「一輪一輪の暖かさ」と書かれていることが多いのですが、いろいろ調べてみると、句の前書に「寒梅」とあるので、この句は冬の句ということのようです。

 「一輪一輪の暖かさ」とすると一輪また一輪と梅の花が咲いてゆく春先の暖かさを表すことになりますが、「一輪いちりんの暖かさ」とすると、梅が一輪だけ咲いている。一輪だけどその一輪の分だけ暖かさを感じさせてくれるという意味になるようです。(咲いているのは、たった一輪だけで、次々といくつかの花が咲いているのではないということです。)

 あるいは、一凛、一厘(ほんの少しだけ)との解釈もあるようです。いずれにしても晩冬の中、一輪の梅が現しているわずかな暖かさで、春の到来を予感させてくれるとなりますので、春先にはもう少し遠いようです。

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  白梅もきれいでした。本当に暖かい春が待ち遠しいですね。

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