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森の巻101・春近し・・・(続)

  ウメは古くより日本人にも親しまれてきたので、いわれや、諺、、歴史、食文化など多彩な話題があるようです。

 少し変わったところでは、ウメには防災への呪性信仰があるということです。ウメには災難を払う力があると信じられていました。10世紀の半ば頃平安時代の村上天皇が正月に病気で寝込まれていたため、六波羅蜜寺の僧が観音の霊夢により、仏に供えるお茶(梅を入れたもの)を天皇に奉上したところ、これを飲まれた天皇の病気が回復したため、皇服茶(おうぶくちゃ)と名付け、後に広く庶民の間でもお正月に飲まれるようになりました。

 京都ではいまだにこの皇服茶を飲みます。いつの世も病気という禍から逃れたいという願いは同じですね。

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 また、梅干しは日本の食文化の代表的なもののひとつでしょう。おにぎりで最も馴染みが深いのも梅干し入りおにぎりです。ある人によると昭和10年代に東北地方で民家に泊まると家々ごとに朝は梅干しをだされ、「梅はその日の難逃れ」といって朝に梅干し一つを食べておけばその日一日は難を逃れることができると信じている人も多かったとのことです。おにぎりに梅干しを入れるのも災難を防ぐ思いが強かったせいもあるのではと思われたそうです。

 梅は食べた後種を投げ捨ててはいけない、必ず埋めなさいといわれていて、種が海に流されると海が大荒れになると方々で聞かされたようです。

 さらに、梅の実だけでなく、梅の木も屋敷の鬼門の方に植えておくと災難除けになるという言い伝えがあります。しかもそのほとんどは白梅であって紅梅ではダメなようです。

 こういった呪性信仰のために梅は盛んに栽培され家々にも植えられ日本中に広まっていったのではないかということです。

 

 

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