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京の巻111・愛宕山周辺のこと

  愛宕山の山頂付近には愛宕神社がありますが、表参道とは別のルート途中に「月輪寺」(つきのわでら:古くは「がちりんじ」と呼ばれていたそうです。)という古刹があります。天台宗の寺です。平安以前の創建で、天応元年(781)といいますから、奈良時代末となります。

 慶俊僧都という方の開基で、地面から掘り出された鏡の背面に「人天満月輪」との銘があったことから「月輪寺」とされたようです。山腹にあるので敷地も狭く、お堂もたくさんはありませんが、歴史は古く、平安の昔より多くの貴人や僧侶が訪れたということです。

 

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  空也上人や法然上人、親鸞上人といった僧も参籠したり訪れたりしています。上の写真に写っている樹は、「しぐれ(時雨)桜」と呼ばれていて、4月中旬より5月中旬ころに葉先からしずくが垂れるらしいのです。親鸞お手植えの桜とされていますが、法然、親鸞が流罪となり京都を離れるにあたり、心を残したため涙として流れているのだろうと云われています。

 いずれにしても、晴れの日でも葉先からしずくが滴り落ちるのは珍しいと思います。一度見てみたいものですね。

 また、月輪寺の手前の道を振り返ると、山麓の嵐山あたりが桂川の蛇行する姿とともに眺めることができます。晴れた春に登りたいと思っています。

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 (写真中央右寄りの、山体が少しへこんだあたりの上が嵐山あたりです。)

 

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