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森の巻95・ちょっとご注意!

  いよいよ夏本番!夏休みが始まれば、子供たちの野外での活動も増えてきます。自然に触れることは本当に大切で、森にもたくさん行ってほしいものです。いろんな樹木や草花や虫たちもたくさんいて、興味津々となるでしょうが、ちょっと注意!というものの一つに”かぶれる植物”があります。代表的なのがウルシの仲間で、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ハゼノキ、ヌルデなどがそうです。

 科名でもあり、属名でもある本家の「ウルシ」は原産が中国・インドということで、本来は日本の植物ではありません。しかし、古くから日本に渡来し、栽培されてきました。ご存知のように「漆」を採取するためです。(ちなみに「漆」は英語では「JAPAN」とされているのはご存じのところですね。)

 さて、今回は下の写真の樹を紹介します。場所は京都東山の清水寺の裏(東)あたりです。

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上の写真では少しわかりづらいですが、下のアップの写真ではどうでしょう。葉っぱ(小葉)の形と実の形でなんとかわかるでしょうか?

Img_3553_400x266

これは、ヤマハゼです。上にあげた仲間のうち実が無毛(と言うより”つるっとした感じ”)で形は変形した球形(と言うより”ぺんぺん草の三角形の実をふくらませたような感じ”)です。ヤマウルシでは実にトゲ(刺毛)があるので、違いが分かります。

 小葉の先は、ハゼノキはもっと細長く伸びますが、ヤマハゼはこの程度のとがり方です。

中国名は「野漆樹(イエーチーシュー)」あるいは「木蝋樹(ムーラーシュ)」だそうで、漆の仲間でその実から蝋を採ることが漢字からわかりますね。中国ではこの種子の油を印刷インク、ペイントの材料にするそうです。

  日本の古名では”ハニジ(またはハニシ)【波邇之】”と呼ばれていたそうですが、これはハゼノキ一般の呼称で漢字では「黄櫨」となります。心材が鮮黄色であるため「黄櫨」と書かれるのでしょうか。この材で天皇の御衣を染めたものを「黄櫨染」というのですが、これをヤマハゼに当てるのは間違いとの説明もあり、なかなか難しいものです。

 ちなみに、ピスタチオ、カシューナットノキやマンゴーもウルシ科の植物で、マンゴーではかぶれにも「ちょっとご注意!」

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