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風の巻94・同じ名前でも、別々な・・・

 一つの植物が色々な名前を持っているいることは、前に紹介しましたし、皆さんもよくご存じのところですね。今度は同じ名前なのに、別々のもの・・・というご紹介です。

 まずは写真を見てください。関西の方なら、どこかで見たような??ベルのような屋根をした建物に目が行きます。

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 これは、JR西日本福知山線の「柏原駅」の建物です。兵庫県の丹波市にありますが、ちょっとおしゃれな今の駅舎は、1990年に大阪で開催された「花と緑の博覧会」で、会場内をSL義経号が走ったドリームエキスプレスの山の駅として使われた建物です。博覧会の翌年に柏原駅の駅舎として移築されました。私も子供連れで花博に行ってきましたので、ちょっと懐かしい感じです。

 ところで、大阪にも関西本線(通称:大和路線)に「柏原駅」があります。こちらは「かしわら駅」で、福知山線は「かいばら駅」なんです。「かしわら駅」はJRと近鉄の併用駅だそうです。また、ついでにいうと東海道線にも「柏原駅」があります。滋賀県米原市にある「かしわばら駅」です。兵庫(かいばら駅)、大阪(かしはら駅)、滋賀(かしわばら駅)と関西に三つも「柏原駅」があって本当にややこしい!!

 さらにさらに、関西からはずれるものの信越線の黒姫駅は1968年まで「柏原駅(かしわばら駅)」だったそうですよ。(・・・皆様お間違えなきように。)

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森の巻94・大きなケヤキは、歴史的?!

 近江の国のとあるお寺は、今ではかなり寂れた様子です。菅山寺というお寺なんですが、その山門の横にはとても大きな「ケヤキ」の樹が二本立っています。少しくずれかけたその門にふさわしいとでもいう感じで、樹齢千年を超えるといわれている巨樹です。

 そのごつごつした樹形は、街路樹や公園などでよく見かける「ケヤキ」の姿とは違っています。門の両側に位置することからその昔誰かが植えたものかと想像されますが、この樹は、あの天神さんこと菅原道真が植えたとの言い伝えがあるそうです。しかも、道真45歳の時ともいわれています。道真は845年の生まれで、45歳というと889年(寛平元年)に当たります。886年に讃岐守に任ぜられ帰任が890年になりますので、その年には讃岐にいたことになります。(あまりひも解くと味わいがなくなりますね・・・。)

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 いずれにしても、道真ゆかりのお寺のゆかりのケヤキで樹齢だけでなく、とても歴史的で面白いです。ついでにいうと、そもそもこのお寺には、天女が産んだ子供が預けられていて、それを菅原是清が養子にして京都へ連れ帰り、その子が道真だったという話が伝わっているそうです。(一般には、道真の父は是善であり、母は伴真成の娘とされています。)

 「天女の子供の道真がゆかりのお寺で欅(槻)の樹を植えたそうな・・・。都で大宰府で、いろいろあったそうなが道真はとうとう神様になったとさ・・・。おしまい。」

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森の巻93・いろんな名前ででています!?

 前回紹介したブナの森で見かけた樹木の花が下の写真の花です。

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 ご存知の方もあると思いますが、「ウスギヨウラク」でツツジ科の樹木です。ヒラドツツジやレンゲツツジ、モチツツジなどのツツジ属の大きな花と違って、小ぶりの釣り鐘型の花を付けています。

 「ウスギ」とは”薄い黄色”の意味で花の色を示しています。また「ヨウラク」とは”瓔珞”から来ているようで、菩薩以下の仏像の首飾りや寺院、仏壇などに用いられる荘厳具のことを言うようです。花の形がその瓔珞に似ているということです。

 この樹木の仲間(属)には、ヨウラクツツジ、ウラジロヨウラク、ムラサキツリガネツツジなどがあります。(属名は、ヨウラクツツジ属)

 ところで、この「ウスギヨウラク」なんですが、いくつかの図鑑類を見て少し(?)な感じがしました。

・「樹に咲く花」(山渓ハンディ図鑑5):【ウスギヨウラク】(別名:ツリガネツツジ)

・「原色日本植物図鑑 木本編(Ⅰ)」(保育社):【ツリガネツツジ】(別名:ウスギヨウラク、サイリンヨウラク)

・「牧野 新日本植物図鑑(昭和48年・第25版)」(北隆館):【この種は記載なし】

・「朝日百科 世界の植物(第2巻)」(朝日新聞社):【サイリンヨウラク】(別名:ウスギヨウラク、ツリガネツツジ)

 植物に別名があるのはよくあることですが、標準和名は同じものだと思っていました。しかし、上に示したように、図鑑類ごとに主たる和名が異なっているのは、珍しいなと感じたところです。

 私は、「ウスギヨウラク」と覚えたので、それをよく使っていますが、みなさんはいかがですか?

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(再開の巻)・森の巻92・したたりおちるのは?

 東日本大震災の後、このブログを中断していましたが、早や3ケ月近く経ちました。いまだ困難な状況は変わりませんが、被災地外でもそれぞれの生活をしっかりやっていくということがあるべき姿と考えられていますし、それが良いように思います。なにがしかの支援応援をしながら、被災地やこれからの日本のこと、自分の暮らしをもう一度見つめなおしていきながらですが・・・。

 再開にあたり、今回は「森」の素晴らしい姿をお見せしたいと思います。多くの人に人気がある”ブナの森”を五月のはじめに訪れました。ここは近江の国のとある森で、ブナをはじめミズナラなど白神に代表される冷温帯の森林の様子をみることができる森です。

 百言(?)は一見にしかず・・・。まずは写真をお見せしましょう。

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 瑞々しい新緑の森は、緑のシャワーを浴びているようでした。また木漏れ陽も心地よく、いつまでも佇んでいたいような素敵な森でもありました。

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斜面の上のブナを見上げると、一段と素晴らしく感じられます。緑の木漏れ陽が、樹冠から滴り落ちてくるようで、ここでは滝の飛沫のようにも感じられます。

 最後の写真は、ブナの樹幹流の跡です。幹の真ん中が多少黒っぽくなっていますが、これは雨のときに樹冠から流れ落ちる雨水が幹を流れ落ちた跡です。その雨水のことを「樹幹流」といい、本当の雨水が滴りおちたり流れ落ちたりするのです。

 この日は、雨ではなく、”緑”が滴るお天気で良かったです。

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