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風の巻84・これが遣唐使船!

 奈良時代以前の630年にはじまった遣唐使の制度はそれ以前の遣隋使からの歴史を受けて行われたものでした。今平城遷都1300年記念事業のなかで、遣唐使船が復元されて展示されています。

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人物と比較すると船の大きさが分かると思いますが、それほど大きな船ではありません。詳しくは分かりませんが、竜骨という部材を使わない船の構造で、平底の船だそうです。帆柱に帆を付けていますが、その帆は「網代帆」と呼ばれる竹や葦を薄く削ったものを編んでつくられています。

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下の写真では折りたたまれた状態ですが、これを展開して風を受けて走ったということなのでしょう。

 遣唐使たる大使の船室が、下の写真に少し写っている緑の窓のところです。多くの船員や乗船者は船底に乗り込んでいたようで、厳しい航海だったことは間違いないようです。一度の乗船者は一艘あたり100人と言われていますが、かなり窮屈な感じです。それを4艘仕立てで船団を組み唐へ往復したということです。

 唐の国から進んだ技術や仏教の教え、経典など多くの文化もわが国もたらした遣唐使船ですが、平安時代の894年になって菅原道真の建議により停止されるまで200年以上にわたって派遣されたそうです。もちろん毎年のことではなく、十数年から二十年に一度くらいの派遣だったようです。

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