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京の巻94・名前どおりです

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茅葺を内側から見ると、その構造がよく分かります。屋根の主材である萱はもちろんのこと棟や千木などの木材、その他に竹や藁などでうまく葺かれています。入母屋造りの美しい姿は外側だけでなく、その内側にも現れています。

 主屋の建築面積は約30坪あまりで、古いもので江戸時代末期、その他は明治の初期に建てられたものだそうです。写真でお見せした屋根裏は白川郷のような養蚕の蚕の部屋としての利用ではなく、屋根修復材の萱、ススキ、牛の飼料としての稲藁や干草などの倉庫としての利用です。

下の写真は、150年前に貯えられた粟俵です。驚くことに今でも食べられるとか・・・。 でも触れると俵がくずれるそうです。

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Dsc00081 美しい山々に抱かれた、美しい家々の集落にいまも人々の静かな暮らしが息づいています。

 ゆっくりと散策しながら心の保養をさせていただいたという感謝の気持ちで、この集落を後にしました。

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京の巻93・里山の原風景なんです

 空が薄い雲に覆われていたものの、雲間より漏れいずる陽光が、田んぼやそば畑を照らし、秋の気配を十分に感じさせてくれる景色がありました。里山の原風景ともいうべき京都は美山町の北地区の景色です。あまりにも有名になりすぎたとも思っていたのですが、そこを訪れるとやはり何かしら心の落ち着きを覚えます。Dsc00076

穂を垂れた稲の横には白い花をつけたソバがそれぞれ刈り取りを待つかのように輝いていました。

茅葺屋根の民家は、保存展示ではなく、今そこで人々が暮らしている「生きた家」なんです。奥は山に囲まれながらひっそりとしたたたずまいをみせている民家集落の姿があります。

その懐かしい風景に心を浸してみたいと訪れる人は結構いますが、それほど喧騒をみせるわけでもなく、静かに集落の中を散策してゆっくりと味わっているようです。Dsc00089

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風の巻64・何か印象的な建物です

 普通山の上にある建物といえば、山小屋ですね。また有名なものに富士山の測候所があります。今では、測候所としての役割は終えて、その活用をNPO法人が行っているようですが・・・。同じような話として、伊吹山の頂上にも測候所があるのです。いや、あったのですと言ったほうが正確ですね。Dsc00136

遠くから見ると何か教会のようでもありますが、測候所跡の建物です。大正8年1月1日から滋賀県立彦根測候所付属伊吹山観測所として観測を開始したということです。その後国立中央気象台の付属測候所となるなど変遷を経ましたが、建物としては昭和10年に2代目、昭和54年には3代目の庁舎が建てられ、それが現在の建物です。Dsc00132

平成元年に無人観測所となったのですが、その役割も平成13年に終えてしまいました。それで今は測候所跡ということになるのです。積雪も多く、年平均気温が北海道の稚内と同じという厳しい環境にあった測候所なので、近代遺産として残せるものなら残してもらいたいものですね。

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風の巻63・ちょっと怖いような・・・

 皆さんは毒草といえばこれを思い浮かべるのではないでしょうか。そう「トリカブト」です。特異な形、割合に強烈な色合いで目に付く植物です。そして強い毒があるということで、さらに印象に残ります。前回紹介したサラシナショウマと同じキンポウゲ科ですが、見た目の感じは随分違いますね。Dsc00109

たくさんの仲間があり、色も白色、黄色、ピンクなどあるようです。 ハクサン(白山)・・・、ツクバ(筑波)・・・、キタダケ(北岳)・・・、エゾ(蝦夷)・・・、ダイセツ(大雪)・・・、など地名のつく種もおおく、ここではイブキトリカブトです。

 ついでにイブキとつく花の一つに「コイブキアザミ」があります。Dsc00143 漢字で書くと「小伊吹薊」です。最初は「恋吹き薊」かと思ったのですが違いました。

他にもシオガマギク、ソバナ、ワレモコウなどなどたくさんの花が咲いていました。

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風の巻62・これがあの・・・

 東海道新幹線を京都から東京に向かっていくと幾つか印象に残る眺めに出会います。その一番はもちろん「富士山」ですが、もうひとつ印象的な山の姿は「伊吹山」なんです。滋賀県と岐阜県の県境にあり、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の話で有名です。東国に征伐に出かけた後尾張まで戻ってきて、結婚の約束をしていた美夜受媛と結婚し、草薙の剣を媛に預けたまま、伊吹の山の神と戦うためにでかけます。そこで山の神に氷雨を降らせられるなどして失神し、日本武尊は病身の身になってしまい、やがてそれがもとで死んでしまうことになるのです。

 そんな話も残る伊吹山に9月上旬に出かけました。夏のお畑は有名ですが、もう時期も過ぎてあまり期待していなかったのですが結構色々な花に出会いました。Dsc00068 白い穂をつけたこの花はサラシナショウマ(晒菜升麻)です。登山路の横に群生しているので印象的でした。アップすると下の写真のとおりです。Dsc00070 最初は、サラシナを「更科」と思っていたのですが、上に書いたように「晒菜」で、若芽をゆでて水でさらして食べたことによるそうです。また、「升麻」というのはこの植物の仲間の地下茎から作られる生薬のことで解熱、解毒作用があるとのことです。食べ物にも薬にもなるりっぱな植物なんですね。

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