« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

風の巻57・あのう・・・・です

日吉大社のある坂本(滋賀県)の街は落ち着いた雰囲気の素敵なところですが、その雰囲気を醸し出している一つが、石垣のある風景です。

Dsc00069 もみじも緑鮮やかに石垣がなんとも映えています。坂本のうちに「穴太」と書いて「あのう」と読む地区があります。(「あのお」と表記する場合もあるそうですが、古くは「あなふ」と表すそうです。)

この石垣は自然石をそのまま生かして丁寧に積み上げてあります。石の一つ一つの様子をよく見て、大小さまざまな石を適所に配置し、しっかりと積み上げていきます。排水もしっかりできるよう裏込めとして栗石という石を多用し崩れが生じないようされています。

この石垣を積む石工集団として「穴太衆」と呼ばれる集団が穴太地区に暮らしていた人々です。信長の安土城の石垣を築いたとして有名になっていますが、今では安土城の石垣は「穴太衆」だけではなかったといわれているそうです。

(「穴太衆」と呼ばれるようになったのは、江戸時代になってからとか、彼らが積んだ石垣が「穴太積み」と言われるようになったのは、昭和初期ともいわれています。)

ただ、ここ坂本の街の石垣は正真正銘の「穴太衆」が積んだ「穴太積み」なんです。綺麗な石垣でしょう。Dsc00070

| | コメント (0)

森の巻79・珍しくはないんですが・・・久しぶりです

写真の花を見られた方は結構おられるでしょうね。よく見る花です。Dsc00042 少し陽光が強くて白っぽく写っていますが、そのまま載せました。日差しの強いところに生育しているところを伝えたかったためです。

花の名は「オドリコソウ(踊り子草)」で、シソ科の植物です。花の色は白か淡紅色ですが、日あたりのよいところでは淡紅色が多いそうで、此花も淡紅色でした。

 この花は日本全土だけでなく、カラフト、南千島から朝鮮半島、中国大陸と広範囲に生育しているんですが、私は久しぶりにお目にかかりました。

シソ科の植物は茎の断面が四角になっているので、すぐ見分けられますね。科名はLabiataeとなりますが、ラテン語のラベア(labea)からきていて、その意味は「唇」です。

そのシソ科も昔はオドリコソウ科とかクチビルバナ科またシンケイ(唇形)科ともいわれていたことがあるそうです。これは、私もちょっと知りませんでした・・・。何気ない花にもいろんな話があって興味深いものです。

| | コメント (2)

風の巻56・少し珍しいのです

京都の街から東を望むと、大文字山がまず目につきますが、辺りで一段高いのが比叡山です。標高848メートルですが、東山では一番高い山でよくわかります。さて、比叡山は近江の国(滋賀)にも属し、麓は坂本という街で、そこは延暦寺を創建したというより日本天台宗を広めた平安時代の最澄が生まれたところです。

そこに「日吉大社」がありますが、全国3800余りの日吉大社の総本宮がこの坂本の日吉大社なんです。神社に鳥居はつきものですが、ここの鳥居には少し珍しい形をしたものがあり、日吉鳥居と呼ばれています。日吉大社は「山王さん」とも呼ばれるように、天台宗の山王一実神道と関係し、この鳥居も「山王鳥居」とも呼ばれ、他に合掌鳥居、破風鳥居、総合鳥居などとも呼ばれるそうです。Dsc00073

この手前にある神社入り口には下の写真のような明神鳥居がどーんと建っています。

境内は青葉繁れる静寂なところで、心静かにお参りすることができました。(その様子はまた、おいおいと・・・)

Dsc00071

| | コメント (0)

風の巻55・これが日本一・・・です

丹波氷上地区にある日本一のものは、「中央分水界」ですが、なにが日本一かというと、その標高が日本一低いということなのです。つまり、「日本一低い中央分水界」ということです。日本列島の背骨にあたる中央分水界なので相当高い山岳地帯というイメージを持つのですが、ここは、標高約100メートルの分水界が、おおよそ1,250メートルの区間で続いていて、日本海側の由良川と瀬戸内海側の加古川へ分かれて流れていきます。Dsc00387

上の写真の右から左へ水は流れていて、右に曲がっていくのが日本海側へ、そのまま左へまっすぐ流れていくのが瀬戸内海側へいく流れです。

下の写真にあるようにどちらも海まで約70キロメートルと同じくらいです。

なお、最も低い分水界はDsc00390 標高95.45メートルだそうです。こんなところにも日本一がありました。あなたの街の日本一はなんでしょう?

| | コメント (0)

森の巻78・北限分布の一つです

南北に細長い日本列島では、植物の生育の北限、南限ということがいわれます。京都の西にある松尾大社の社叢は京都市近辺の極相林の照葉樹林ですが、そこに北限植物の一つであるカギカズラが生育しています。Dsc00119

写真の右下から中央上部にかけて伸びたつる植物で赤い葉のほうですが、葉腋に鉤が出ているからすぐに分かると思います。

このカギカズラは、九州から近畿南部や千葉県の一部にも分布は見られるそうですが、気候帯的には、ここ松尾大社の野生地が分布の北限と考えられていて、京都市指定天然記念物に指定されているそうです。

(写真は松尾大社境内に生えているものです)

※なお、この鉤を採取して日干ししたものは高血圧に効能のある薬草として知られている有用植物なのです。

| | コメント (1)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »