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風の巻46・あの石でこんなものが・・・

 前回、「逆さ観音」の近くの石を切り取ったと紹介しましたが、その石は「堰堤(えんてい)」の石材として使われていたのです。ここでいう堰堤とは、山の土砂が下流に流れて災害や河川、水路を狭めたり通水を阻害したりするのをふせぐ小さなダムです。その上流側に土砂を堆積して下流へ出来るだけ流さないようにするのが一つの目的です。Photo

 これが、明治時代に築造された石積堰堤で、「オランダ堰堤」と呼ばれています。その名のいわれは、明治となって新政府が土砂流出の激しい田上山地の治山のために、オランダから技術者を招聘し、ここにはヨハネス・デ・レーケという技師が来て指導にあたって、できた堰堤だからです。

 長さは見えている範囲で34m、高さも推定で約7mという大きさです。下の石ほど少し前に出ていて、上から落ちる水がその出た部分にあたって勢いを弱め、前面の土砂の洗掘を少なくしているのです。こういった治山の工事は各所で行われ、下流の草津川、瀬田川の河床の堆砂を防ぐのに役立っているのです。Dsc00076

 下の写真が、そのヨハネス・デ・レーケの胸像ですが、彼の功績を記念して現地のオランダ堰堤のそばに建てられています。

(田上山の荒廃については、次回に紹介します。)

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