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京の巻68・夏越の祓え

 6月も30日となり、今年も早や半年が過ぎようとしています。京都では、この日「夏越の祓え」の行事が行われ、神社での「茅の輪くぐり」で、半年間の厄災を除き、残り半年の無病息災を祈ります。

 昨日、京都御苑の西にある護王神社(祭神:和気清麻呂)で茅輪を作られているところを見ました。Dsc00016 人の背丈の1.5倍くらいあるでしょうか。

「水無月の 夏越(なこし)の祓する人は 年(ちとせ)の命のぶといふなり」と唱えながらこの茅輪をくぐります。

茅輪に使われるのは、チガヤ(イネ科)ですが、かつてはどこにでも見られたこの草も、最近は減ってきつつあるそうで、他のイネ科草本で代用している神社もあるそうです。

 もうひとつ、夏越の祓えには、京では、「水無月」という菓子を食します。

 氷室に夏まで蓄えていた氷を取り出し、これに魔よけの小豆を載せた、かつての宮中でのしきたりを模したものです。今は、氷の変わりに外郎(ういろう)で半透明の氷をあらわします。Photo 私はこれが好きなんです。今年もちゃんと食べました。

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京の巻67・愛宕参りは・・・(3)

 愛宕さんでは、樒(シキミ)が神符とされ、火伏せの効験あらたかなため参拝者のために売られていました。この樒は、山麓の集落である水尾の女達が愛宕神社まで背負ってのぼり、神前に供えてから売っていたそうです。

 台所のかまど(竃)のことを京都などでは「おくどさん」といいますが、愛宕さんで求めた樒の葉を毎日一枚ずつおくどさんにくべると火事にならないといわれていました。その樒を売る場所が「ハナ売場」といわれて社殿の手前1キロのどのところにあったそうです。Dsc00107

 水尾へは表参道の途中から分かれて山稜を下ります。

 そんなハナ売場跡を過ぎて歩を進めると、正面に門が見えてきました。「あーやれやれ、もうすぐや!」と思わず口から出てしまいます。Dsc00109

この門は「黒門」と呼ばれ、その名のとおり黒い色をしていますが、また、「京口惣門」とも呼ばれたそうです。いまは無くなりましたが、愛宕神社と白雲寺というお寺が神仏習合の山として同じ場所にありました。慶応4年の神仏分離令により白雲寺は潰されてしまったそうです。

 この黒門は、そのお寺の名残として今の残っているのです。

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京の巻66・愛宕参りは・・・(2)

 清滝に別れを告げて急な昇りを歩き始めます。階段が多いので、最初はゆっくりと身体を慣らすとよいでしょう。道は広く、愛宕神社へ参拝するため上る人もちらほら見えます。

Dsc00087 山道は結構歩きやすく、家族連れで子どもを背負って登るお父さんもいました。

 山頂近くの愛宕神社は火伏の神様として名高く、京都の家庭ではたいてい「阿多古祀符 火廼要慎(ひのようじん)」と書かれたお札が台所に貼られています。

 愛宕神社までは五十丁に区切られ一丁ごとに道標があるので、歩く目安になります。ですから二十五丁はちょうど半分の道程ですね。そこにあるのが、下の写真の石碑なんです。下には「奈可屋(なかや)」と刻んでありますが、昔、道中に数多くあった茶屋や宿屋のひとつです。

かつては、一丁ごとに茶屋があったとか・・・。明治の初めにも十九軒の茶屋が残っていたそうです。もちろん今は石垣などが残るだけですが・・・、この中ほどに一軒くらい残っていてほしかったですね。

Dsc00085 「伊勢に七度、熊野に三度、愛宕さんには月参り・・・」と謡われた愛宕参りですが、毎月いくのはとても大変でしょう。

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京の巻65・愛宕参りは・・・(1)

 愛宕山(あたごさん)。京都市内で一番高い山と紹介しましたが、市内から見て大文字山を除けば最も目立つ山かもしれません。高いからだけではなく、頂上付近がこんもり盛り上がっているので、目立つんです。

Dsc00120

 その愛宕山へは、清滝というところから登るのが一般的です。清滝は、京都の人にはなじみの清流で、昔はここでよく「飯盒炊さん」などしたものです。しかし、いまや 「飯盒炊さん」なんて言葉自体しらない人もいるでしょうし、いまや「バーベキュー」でしょうね。

久しぶりに訪れた清滝には、訪れる人々はほとんどなく、少し寂しい感じもしましたが、その清流は今も変わらぬ姿でした。気持ちよく愛宕参りに出発できそうです。

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森の巻69・直線美?

 森の木々は、地上から芽を出し、長年かかって成長していきます。広葉樹ならゆるやかに樹形をくねらせながら枝を大きく張りだして全体としてまあるい形にちかづくものが多いですね。針葉樹は幹を真っ直ぐに上に伸ばし、枝は横あるいは斜め上に伸ばし、全体として円錐形のとがった感じになります。

 どちらにしても、直角に曲がるような樹形や枝張りは見かけません。

ところが、見つけたのです!直角にDsc00151_2 伸びた枝を・・・。 しかも二箇所も直角になっているんですよ!

どうですか。面白いですね。場所は大文字山から銀閣寺へ下山する途中の林です。

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