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風の巻30・新しい年を迎えます

 今年も残すところあとわずか。といっても時間は連続して流れています。

しかし新年に意味がないというのではありません。Dsc00036 一日にも始まりと終わりがあるように、一年にも終わりと始まりがあります。一日の始まりと終わりを意識するよりも365倍は、ことさら意識してもいいのではないでしょうか。

長くもあり、短くもある一年という時間の流れを、お正月には少し時間をとって、落ち着いて味わいながら考え、感じてみたいものです。

 写真は、足摺岬の灯台の上にかかる残月ですが、夜明けの時間です。太陽と月を同時に眺めながら、その時は、何かを感じました。

 皆様 今年もこのブログをご覧いただきありがとうございました。又、来年もよろしくお願いします。

 どうか、よいお年をお迎えください。

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森の巻55・こんな赤い実も

 もうすぐお正月ですね。お正月には、門松に松竹梅を使ったり、寄せ植えで福寿草や松を使ったりします。また、マンリョウ、センリョウにアリドオシを鉢に植えつけて、「万両、千両有り通し」などと福を招く縁起をかつぎますね。

マンリョウやセンリョウは赤い実が目立つ鉢植えなどに適した木ですが、西日本にはこんな赤い実の樹木もあります。2 その名は「ナナミノキ」です。樹皮や樹形を見ると分かる方もおられるかもしれませんが、この樹はモチノキ科モチノキ属の仲間です。

ナナミノキとは、「七実の木」(美しい実がたくさんなるから)とか、美しい実で名が知られているから「名の実の木」がなまったとか、モチノキの実より長めの実だからナガミノキと付けられ、それが訛ったとか言われているそうです。Photo

いずれにしても、本当にきれいな赤い実をつけます。樹高は10メートル程度といわれていますが、もっと高い木も見られますから、鉢植えには無理ですがもっと公園木や庭木などに使われてもよさそうですね。

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森の巻54・やっぱり見たかったこんな景色

  Dsc00145_2 もうすでに雪景色に覆われている地域もあるかと思いますが、京都周辺ではまだ本格的な雪は見られません。その冬が来る前に見たかったのが、こんな景色です。秋の紅葉は、本当にみなさん楽しみにしているところがあるようで、京都にも数多くの観光者が訪れますが、11月というのは、最も観光者の数が多い月なんです。

 紅葉のメカニズムは、落葉樹の落葉前の色素(アントシアニン)のなせる業ではありますが、やはり木々一本一本にその色合いの違いがあります。紅葉、黄葉、褐葉などといわれますが、三つに分けられるほど単純ではありません。Dsc00146

 イチョウ(銀杏)はその黄色が輝きますし、高雄モミジの真っ赤な葉は、見事としかいいようがありません。まだ緑がかった葉の残った木がそばにあると、その取り合わせがよりきれいに感じられます。11月の末、銀閣寺のそばで、見事な紅葉を見ることができて、満足しています。

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京の巻57・ここも東本願寺!?

Dsc00007  皆さんも京都へ来られたらJR京都駅前の京都タワーはよく目に付きますよね。それを少し上がると大きなお寺がすぐに目に付きます。上がるといってもタワーに昇るのではありません。北に向かって進むことです。

 そのお寺は「東本願寺」です。徳川家康に敷地を与えられ出来た新しいほうの本願寺なんです。それ以前からあるのは「西本願寺」で、こちらの敷地は豊臣秀吉から与えられました。Dsc00012

さて、その東本願寺ですが、世界でも有数の木造建築である御影堂は現在修理中です。そこで、周囲の堀の周りを廻ってみると面白い場面に出会いました。堀の中の鯉をアオサギが狙っているようです。しばらく様子を見ていましたが、結局アオサギは鯉を獲るそぶりは見せませんでした。ちょっと獲物が大きすぎたのでしょうか。

 さて、東の門の方に向かうと、古都のお寺と現代のタワーという二つの歴史を持つ側面が捉えられます。 塀の中ばかりが東本願寺ではありません。こんな景色も見られるのですよ。

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京の巻56・大文字山に登る

秋の一日、京都東山にある大文字山に登ってきました。

Dsc00021 標高はわずか466mです。夏の風物詩でもある京都五山の送り火でよく知られる大文字山は、夏場だけでなく、季節を問わず市民から親しまれている山です。銀閣寺の北側からも登り道があり、結構多くの方が登っています。

大文字山の頂上まで行かなくても、いわゆる大文字の火床のある場所は、樹木等の視界をさえぎるものがないため大変に眺望がよい場所なのです。

「大」の字の真ん中の火床を「金尾」と書いて「かなわ」と呼びます。右の写真がそうです。

火床は大谷石でつくられていて、この上に松の割り木(薪)を井桁に積み、中に松葉を入れて点火するのです。8月16日午後8時にこの金尾の薪に最初に点火されます。Dsc00029

Dsc00032 天気の良い日には、京都市内の主だった場所が眺められ、あれは御所で、あそこは下鴨神社の糺の森、手前の森は吉田山の森だなどと言い合って楽しむことが出来ますよ。

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森の巻53・こんなところにカツラの樹が

「カツラ」の樹はご存知ですか。Dsc00140 Dsc00022かなり大きくなる樹で、山の渓流沿いなど水気の多いところによく見られ、「○○のカツラ」などとその地域の名所になっているところも多いかと思います。

漢字で書くと「桂」、漢名は「連香樹」。カツラの語源は「香出ら(かづら)」とか。つまり、香りに特徴があります。その香りの元は落葉なのです。

枯葉を拾って嗅いでみると、なにやら醤油のようなせんべいのようなにおいがします。もっと違った香りと感ずる人もいます。

左の写真は、京都の蹴上インクラインの横にあるカツラです。また、右の写真は鞍馬山(鞍馬寺)の放生池の池畔に立つカツラです。右は池横で水に関係しますが、左は?・・・でもインクラインは琵琶湖疎水がすぐ近くを流れるのでやはり水が関係しているのでしょう。

主に北日本で「オコーノキ(御香の木)」「マッコノキ(抹香の木)」「ショーユギ(醤油木)」「ミソノギ(味噌の木)」などと香りからくる地方名があります。皆さんも、落葉の季節にカツラの木を見つけたら、その葉を拾ってぜひ嗅いでみてください。

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京の巻55・鳥居本の秋一景(2)

 師走に入りましたが、愛宕山の麓、鳥居本の名物「しんこ(志んこ)」の話。

 紅葉を見に出かけた鳥居本の「平野屋」さんで愛宕名物「しんこ」をいただきました。

「しんこ」は米の粉でできた団子で、三色に染め分けてそれぞれねじりが入っています。それに黄な粉と黒砂糖をかけていただきます。素朴な甘味がいいですね。「おうす」を飲みながら店の前の床机に腰をかけ、目の前の紅葉をめでていただく「しんこ」は、また格別の味でした。Dsc00102ちなみに細い木の枝はクロモジ(黒文字)の枝、葉っぱはツバキ(椿)の葉ですが、椿の葉は黄な粉や黒砂糖をすくって口に入れるために使うようです。         Dsc00106

 四百年の歴史ある平野屋さんの建物も一軒の価値があります。いつの時代にも、火伏せの神様である愛宕神社へ月参りに行く人々が、お参り前にこの平野屋で「しんこ」とお茶で一息入れて参詣したのかと思うと、今度は本当に愛宕さんにお参りしようと思います。

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京の巻54・いよいよです「魔王殿」!

 鞍馬の話もとぎれとぎれになってしまいました。今年も、すでに師走に入りましたので、一応の完結としたいと思います。鞍馬の山の一番奥深い処に鎮座するのが、鞍馬寺の奥の院でその名もDsc00094「魔王殿」です。そこに祀られている魔王尊は、金星より地上に降り立った存在で十六歳より歳をとらないといわれ、永遠の存在です。そんな不思議な魔王尊とは・・・。

 「魔王殿」は石灰岩の岩塊の上に建てられていて、ちょっと異様な雰囲気がします。この石灰岩には、ウミユリ(海百合)というウニやヒトデの仲間の化石が見つかるそうです。その他にもフズリナ(紡錘虫)の化石もあるとか。なんとも不思議な感じのするところです。

 仁王門からこの魔王殿までおおよそ2キロメートルの距離を来ましたが、後は貴船神社に向かって山道を一気に下ります。自然と歴史がたくさん詰まった鞍馬山は都市の近郊にあってなお不思議な世界を垣間見せてくれる貴重な場所です。豊かな自然も歴史的な遺産も大切に守っていきたいものです。

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森の巻52・竹の環プロジェクト(2)

 竹は今少し”やっかいもの”としてその扱いをどうしようかと、困った状態です。間伐したら竹林はきれいになるのですが、伐った竹は積み上げておくだけです。何かに利用すればいいのDsc00032ですが、一般的にはなかなか利用の道がありません。

ここに紹介するのは、竹の新しい利用方法「竹ペレット」です。左の写真は竹がペレットになってでてくるところです。間伐した竹(直径65mm以下程度の竹幹か枝葉)を機械に入れると出口でこのようなペレットになって出てきます。Dsc00042

燃料、飼料、肥料(土壌改良剤にも)にとその用途は多様です。また、マテリアル利用としてプラスチックの代用にもなるようです。燃料、肥料なら一般家庭や農家などでうまく利用できるのでは思いました。

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