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森の巻47・秋ですね!

 もう秋ですね。皆さんには何の秋でしょう?スポーツの秋、味覚の秋、食欲の秋、読書の秋・・・と様々です。

 木々の果実も膨らんでやがて収穫できるものが多いでしょう。「栗」もその一つ。ブナ科の仲間でドングリの仲間でもあります。まだとげとげの”いがぐり”かもしれませんが、その中にはおいしい栗の実が詰まっています。Dsc00109

 「クリ」は野生のものは実が小さく、「シバグリ」ともよばれますが、クリというコトバは黒実(クロミ)からきたといわれるそうです。青森の三内丸山遺跡からもクリの実が多く発見され重要な食べ物だったようです。7世紀末の持統天皇の時代にもクリの栽培が奨励されていたとか・・・。

 材は堅く、腐りにくいなどよい性質を持っていますので、こちらも様々な用途に利用されています。線路の枕木は昔はクリの木でした。重い列車を支えるほど堅くて強いということです。また、飛行機のプロペラにも使われたとか。もちろん、家の建築材としても利用されていますよ。

それよりも、栗飯、栗羊羹、甘栗なんか食べたいですね!

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森の巻46・こぶしの実

♪こぶし咲く 北国の・・・♪と歌われるこぶしの花は皆さんご存知でしょDsc00114う。春先に白くて少し長い花びらがきれいな花です。

その”こぶし”に実がなっていました。 ちょっと変わった赤い実です。一つ一つの実がたくさん集まって、全体が袋で覆われています。袋状果といいます。このでこぼこした感じが、手のひらを握って”こぶし”をつくったときにできる甲と指の間にできるでこぼこに似ているからこの木を「こぶし」というという説があります。そう言われればそうなんですが・・・。

 木の実はやがて袋が破れて、中からは黒い皮に包まれた本当の赤い実が顔を出してきます。Dsc00113

この”こぶし”、東北では”たうちざくら”との別名もあるそうで、春先の田んぼでお百姓さんが田を打つ時期に花が咲くからです。こちらは花の咲く時期から付けられた名前です。

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京の巻48・三条通り界隈(2)

Dsc00121_2  さらに東へ向かうと、赤煉瓦の洋館が目に付きましたが、1階のショーウインドゥにはアロハシャツが飾られていました。明治23年に建てられたこの建物は、昔は時計屋さんだったそうですが、何気なくこんな建物があるんですね。

Dsc00126 寺町通まで来ると、西南の角に大きな甕が並べられた店がありました。黒酢を販売している店で、ジュースバーも・・・。

その向いには、すき焼きで有名な「三嶋亭」があります。初代の主人夫婦が長崎Dsc00128で牛鍋を学び、京に戻り明治6年ここで創業した店だそうです。平成の今も営業を続ける伝統あるすき焼きの店です。一度食べに行ったことがあります。店の雰囲気がレトロな感じでタイムスリップしたような気がしますね。

まあ、いろんな店があり、歩いていても退屈しません。みなさんも、京の街へ行かれたら、三条通を、一度ごゆっくりぶらぶら歩きをされてはどうでしょうか?

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京の巻47・三条通り界隈(1)

鞍馬の話題は閑話休題として、久しぶりに京都の街中を紹介します。

 以前紹介した京都文化博物館から東に向かいます。

 三条通堺町の北東角にある「分銅屋足袋」店は幕末の元治元年(1864)創業で、黒光りする店構えは時代を感じさせます。Dsc00115

 少し東に足をのばすと、柳馬場通の次の富小路通の西Dsc00118南角に蜂蜜を売る店がありました。日本では珍しい蜂蜜専門店だそうです。名前は「ミール・ミィ」というそうで、ここは創業50年とか。おしゃれな感じがするお店です。 Dsc00119

 三条通は、東は蹴上から西は嵐山まで続く道路ですが、東海道の終点が三条大橋であったので、昔から京の主要な道路として賑わいをみせていました。

 しかし、今このあたりは道幅が狭く、車は東から西の方向へ一方通行となっています。でも、京都の人はもちろん、観光客のそぞろ歩きも多く、楽しいところとなっていますよ。

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京の巻46・鞍馬の歴史観察(4)

 さて、鞍馬寺の本堂から奥の院へ向かう山道はそれなりに昇り降りがありますが、とても”しんどい”というほどのこともなく、変化があって気晴らしになります。

 山門(仁王門)から随分上って来ましたが、このコースで一番標高の高い場所に着きます。山門の高さが約250mで、ここは約500mです。すなわち250m分の高さを上がってきたわけですDsc00071

 そこにあるのが、義経の背比べ石。鞍馬の山で過ごした義経(遮那王)は十六歳のとき金売り吉次に連れられて奥州に旅立つのですが、そのときに背比べをしたのがこの石だそうです。

 ちなみにこの石の高さは1m20cmほどだそうで、「義経はやはりずいぶん背が低かった。」という人もいますが、この石がそのときの義経の背丈だったとは限らないと思うのですが・・・。石の先が義経の胸や肩のあたりだったかもしれません。

 (「子どもの頃はこの石よりも低かったのに、いまではもう石の高さを超えて胸のあたりになってしまった。随分と大きくなったものだ・・・」。と思ったかもしれません。)

 1m20cmといえば、だいたい大人の胸辺りの高さなので、林業関係の用語で樹木の直径を測るときは、この1m20cmの高さの直径を測りこれを「胸高直径(きょうこうちょっけい)」というのですよ。

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森の巻45・鞍馬の自然観察(8)

 鞍馬寺本堂を過ぎて左手の方から奥の院への道をたどりますが、その入口辺りに見られるのは、「シャール・スタイン」という岩石です。これはドイツ語なので、英語でいうと「グリーン・ストーDsc00061ン」となりますが、これなら分かりますよね。

 で、日本語では”緑石”・・・ではなく、「輝緑凝灰岩(きりょくぎょうかいがん)」。ちょっと難しい用語になりますが、この岩石は、鞍馬山の山体の大部分をつくる岩石でこの付近では最古の岩石であり、約2億5~6千万年前のものということです。 そんな恐ろしく太古の岩石が奥の院入口の石標の横に露頭しています。

鞍馬寺の本尊「魔王尊」も650万年前のはるか昔に、金星からこの鞍馬に降臨されたのですが、ここには、古いものがいっぱいです。

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京の巻45・鞍馬の歴史観察(3)

 さあ、いよいよ鞍馬寺の本堂です。古き平安の昔より毘沙門天、千手観音そして護法魔王尊の三身(さんじん)を一体の「尊天」として祀Dsc00112 ってきた歴史あるお寺です。

 九十九折りの参道を登り、石段を上がりようやく本堂に着くと、本当にほっとします。木々の緑に囲まれてたたずむお堂には、尊天が静かに祀られていますが、今はその姿を見ることはできません。

 六十年に一度しか御開帳されないので、まあ、一生に一度拝めれば幸運です。お寺の方にうかがうと、ご本尊が次に御開帳されるのは、40年後とのこと・・・。私は百歳近くなりますから、もう無理でしょうね。二十年前に拝んでおければなあと、今になって思うばかりです。その間は、御前立の御仏が拝めます。

 でも、本堂を背に振り返ると、そこには比叡の山並みが眼前に広がり、ちょっと雄大な気持ちにさせてくれます。清少納言もお参りしたこの鞍馬寺で清少納言とおなじ景色を見ているかと思うと、不思議な気がします。

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森の巻44・鞍馬の自然観察(7)

 「あっ! マムシが?」マムシと聞けば誰でもちょっとひるみますよね。蛇を見るだけでもいやな人もいるうえに、毒をもっているとなれば、なお敬遠したくなります。ところが、ちっとも恐ろしくなく、手に取ることも平気なマムシ・・・それは、「マムシグサ」

Dsc00057 鞍馬寺の本堂への階段が始まる手前の植え込みの中に生えていました。植え込みといってもこんなマムシグサを植える人はいません。野鳥が運んだ実から芽生えたのでしょう。

 左の写真ではどこがマムシに似ているのかわからないでしょうね。でも、右の写真を見てもらうと、その茎の模様が蛇のマムシの模様とそっくりですね。納得してもらえたかな・・・。Dsc00058 じつは、この植物は、サトイモ科のテンナンショウ属の草本です。漢字で書くと「天南星」となり、ちょっとロマンチックな感じがしませんか。

 これに姿が似ているものに、こんにゃく(蒟蒻)をつくる「ヤマコンニャク」があります。ただ、こちらはコンニャク属で、栽培が中心ですから、山野で見かけることはまずありません。

 ついでに言うと、あのミズバショウ(水芭蕉)やザゼンソウ(座禅草)もサトイモ科で親戚にあたります。マムシグサって仲間に身近な種類があって面白いでしょう。覚えましたか?

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森の巻43・鞍馬の自然観察(6)

  先に紹介しました鞍馬のケーブルカーの終点駅から本道と合流する辺りに少し平らなところがあり、ベンチなども置かれていて小休止しようという気になるところです。やれやれと背Dsc00052伸びをしてふと谷川をみると大きな樹が目に付きましたのでよーく見てみると、どうやらケヤキの大径木のようです。すごいなーと感心して首を少し左にやると1本の枯れ木があります。その木の中ほどに黒いものが付いDsc00053ているので、こちらもよーく見てみると、あのキクラゲがたくさん生えていました。

 少しアップしてみると右のようになります。どうです、おいしそう?でしょう。もちろん採って帰りはしませんでしたよ。ここ鞍馬の山は全域が自然博物苑として大切にされているからです。キクラゲが生えているのはイロハモミジの枯れ木のようです。どうして枯れてしまったのでしょうね。おかげでキクラゲを間近に見ることができたのですが・・・・・。

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