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京の巻42・占出山は日本三景

 いよいよ七月も終盤です。しばらくご紹介してきた祇園祭の紹介も最後になりますが、本当の祇園祭も、二十九日は「神事済奉告祭」が行なわれ、三十一日の「疫神社夏越祭」ですべて終了です。

 今日は、占出山に掛けられる胴懸を紹介します。ご存知日本三景の風景が織り込まれた綴織で飾られます。

   どれが「安芸の宮島」で、どれが「天橋立」で、どれが「松島」かはおわかりですね。

  ところで、宮島なら「もみじ(カエデ)」、天橋立と松島は「松(マツ)」が景色の彩を引き立てていることはご存知と思いますが、天橋立も松島も海のそばにあるのでマツなら黒松だと思っていませんか?

 意外にも松島のマツは赤松(アカマツ)がほとんどで、天橋立も赤松と黒松が混生しているとか・・・。Dsc00155             Dsc00156Dsc00157_1

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京の巻41・祇園祭・宵山(2)

 祇園祭りは主な神事が7月24日の還幸祭まであり、そのごも7月31日までは続くのです。ですから、もう少し祇園祭りを紹介しましょう。

02 写真は下水引といわれる懸装品のひとつで加山又造の下絵になる「飛天奏楽図」です。古いものだけでなく新しい文化も取り入れるのが、京都人の心意気でしょうか。03_2

  右の写真は山の四隅を飾る「隅房」の一つです。梅木彫りが施されています。他の三隅の房飾りには菊・竹・蘭が木彫りされているのです。

 これも各山鉾により様々な意匠と伝統工芸により見事な芸術品として山鉾を飾って人々の目を楽しませています。見事ですね。

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京の巻40・祇園祭・宵山

 7月16日は宵山でした。祇園囃子の華やかな鉦と笛の調べに誘われるように出かけると、山と鉾の姿がきらびやかです。でも、今日は「霰天神山」の町会所を覗いてみました。通りから奥に入る幕のかかった路地を入ります。この奥には山を飾る懸装品が飾られ、ちまきやお守りやてぬぐいなどが授与品としておかれています。01_1 03_1

奥には天神(菅原道真公)を祀る社殿が置かれていますので、これにお参りをして、子どものために学問成就のお守りをいただきました。社殿は小さいながらも桧皮葺入母屋造で妻入り唐破風向拝付きという立派なもの。京の伝統文化が息づいています。

 山鉾のはれやかな雄姿だけでなくこんな風に町会所をめぐってみるのも面白いですよ。

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京の巻39・祇園祭の鉾建て(2)

 長刀鉾など大型の鉾は約12トンもの重さがあるそうです。そこへ稚児や禿(かむろ)、祇園囃子を奏でる囃子方などが乗り込むのでさらに重くなります。

 それらを支える土台となるのが石持といわれる横木です。Dsc00020 すごく太い梁になっていて、そこに車軸が取り付けられます。そしてこの車軸に取り付けられるのが車輪なのはおわかりでしょう。地面と接し、巡行時には一身にその重みを受けDsc00026ることになります。

 長刀鉾の車輪が、長刀鉾保存会の建物に置かれて取り付けられるのを待っていました。その直径は約1.9メートルあります。

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京の巻38・祇園祭りの鉾建て(1)

 京都では、暑い夏を向かえいよいよ祇園祭が始まりました。「えっ!祇園祭は7月17日だよ!」と思っている人もいるでしょうか。山鉾巡行というこの祭りのクライマックスは確かに7月1Dsc00018_17日なのですが、祭り自体は7月1日の吉符入りからすでに始まっているのです。

でも、やっぱり山鉾は祇園祭の華ですよね。あの鉾や山も10日頃から組み立てが始まります。ちょっとその様子を紹介しましょう。左は長刀鉾の組み立ての様子です。たくさんの縄で部材を締めてDsc00019組み上げます。釘は1本も使いません。

 屋根の上に出るのは真木といい「鉾」の特徴です。「山」にはこの真木はなく、松の木(「真松」といいます。)が立てられます。その真木を四方から支えるのが禿柱(かむろばしら)です。 左右に飾られているのは「榊(さかき)」です。神様を迎える神事でもあるので榊が使われるのです。

 ところで、祇園祭はどこの祭りかご存知ですか?「八坂神社」の祭りです。八坂神社は明治維新までは「祇園社」とか「祇園感神院」とか呼ばれていたのです。また、祇園祭も祇園会(ぎおんえ)と呼ばれていました。

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京の巻37・曼殊院は門跡寺院(2)

ここ曼殊院は菅原氏出身の是算という人物が北野神社(北野天満宮)の要職についていましたが、皇室ゆかりの慈運大僧正が住職を務めるようになってからは、代々皇室関係の法親王が住職をつとめるようになったそうです。

Dsc00059 写真の欄間の模様を見てください。皇室の菊の紋が彫りこまれているでしょう。また、別の部屋の棚は「かつら棚」といってあの桂離宮の「桂棚」と同じような棚がしつらえてありました。古い棚ですが、当時としては意匠が優れていたのでしょうね。Dsc00050

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京の巻36・曼殊院は門跡寺院

京都にはお寺は数々ありますが、そのお寺の中でも格式の高いのが門跡寺院です。Dsc00047

ここ曼殊院は天台宗の門跡寺院でもともとは、比叡山の西塔にあったということですが、北山へ移された後、京都御所の近くにDsc00064_1移り、さらに1656年頃今の左京区一乗寺竹ノ内町に移りました。

 いろいろな変遷はあったのでしょうが、落ち着いたたたずまいのこの地の曼殊院はなかなか素敵なところです。 (続く)

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森の巻37・頭の方が白くなりました!

 頭が白くなってきたというと、もうさすがに年かな・・・などと思わないでください。白髪の話ではありません。Dsc00009 緑色の葉が青々後と茂っているのに、なぜか頭(上)の方が白くなってしまう植物があるのです。左の写真は「ヒロハコンロンカ」で、ハンカチの木などとも呼ばれています。

また、「ハンゲショウ」という植物も同じようにこの時期には頭の方が白くなります。漢字で書くと「半夏生」または「半化粧」だそうです。Dsc00001

 実はヒロハコンロンカの方は白くなっているのは葉ではなく、花の顎片の一つなのです。よく見ると小さな花がついています。一方ハンゲショウの方は、白いのは葉なのです。花はその白い葉のすぐそばに穂状になってついていますが、この花はドクダミと同じドクダミ科の植物だそうです。季節的にも同じ頃に花が咲きますね。

 猫が好むといわれているマタタビも、やはり上のほうの一部の葉が白くなるのはご存知でしょうか。

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