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森の巻24・いましたよ!ヒレンジャク

 少し前、3月の終わり頃、珍しい鳥を見かけました。ヒレンジャクです。朝方、向いの家のモチノキの実を食べにやってきたのでしょうか、おおよそ40羽近くが電線の上にとまり、時々モチノキのところへやってきて、赤い実をついばんでいました。

 Dsc00031 それまでに二三度やってきていたようですが、写真に撮れたのはこの日だけでした。朝まだ明けきらない頃の午前6時ころです。まだあまり明るくないのでうまく撮れていませんが、右側の写真をクリックしてもらうと拡大されますから、モチノキの真ん中あたりに、こちらを向いているヒレンジャクが見えると思います。Dsc00030

ヒレンジャクは全国に見られ、特に西日本に多い傾向にあるようですが、キレンジャクと一緒にいることも多いということです。でも、なかなか見られるものではありません。年により渡りの数にむらがあり、当たり年には都会の住宅地でも見られるそうですから、今年は当たり年だったのでしょうか。

 街中にいても、よく気をつけていれば結構いろんな野鳥にであうものですね。

 

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森の巻23・新しい葉が出てきたよ(2)

 前回のクヌギの近くにはアラカシの樹が生えています。こちらは常緑樹で古い葉は緑のまましっかりと残っています。その先から柔らかな新葉が伸びてきました。

Photo_3 まだ、産毛が生えているような感じの新葉ですが、やがてしっかりした堅い葉になるでしょう。

 アラカシはシイなどとともに照葉樹林を構成する樹種ですが、分布は広く、宮城県以南の本州、四国、九州及び琉球列島のほか済州島から中国、ヒマラヤにかけて分布しています。

 材は堅く、そこから「堅し(かたし)」→「カシ」と呼ばれるようになったようです。その堅さを生かし、車両、舟の櫓、器具などに利用されます。

  ☆ クヌギもアラカシもブナ科の樹種です。

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森の巻22・新しい葉が出てきたよ(1)

Photo

  ゴールデン・ウィークも間近ですが、樹々たちが新しい葉を出してきました。家の近所の通勤途上の道端に小さな林がありますが、割合大きなクヌギが花穂を垂らし、新葉も展開しています。

 クヌギは落葉樹とはいうものの、枯葉を長く枝に付けたままでいることが多いのですが、この樹も一部にはまだ枯葉が残っていました。それでも春が来るとちゃんと葉を着けます。

こんな和歌もあります。

  風雪の中をのこりし櫟(くぬぎ)の葉 おのづから落つ春としなければ 土屋 文明)

  クヌギは大変有用な樹木で、シイタケのほだ木にされたり、炭の原料にもなります。そのドングリは2年目に熟しますが、古くは「つるばみ」といって染料にしたそうです。また、変わった利用方法として、クヌギの葉の付いた小枝をの灰を蒸米に混ぜ、コウジカビの胞子をまいて種麹をつくるということが行なわれていました。

 木灰を加えることは、蒸米をアルカリ性にして雑菌の繁殖を防ぎ、胞子の貯蔵性を良くする働きがあるということです。樹は本当にいろんなところで利用されているんですね。

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京の巻27・西国・・・番札所です

 四国のお遍路さんは有名ですが、関西を中心とした西国の寺々を参拝して廻る、西国三十三所観Dsc00064 音霊場めぐりも知られています。

京都には7つの札所があり、その中にはみなさんご存知の「清水の舞台」で有名な清水寺も含まれています。ここにあげたのは、今熊野観音寺で、東山区にある真言宗の寺です。「第十五番札所新那智山 観音寺」が正式な名前のようです。

Dsc00060_1 昔住んでいた神戸の須磨にある須磨寺に雰囲気が似ていました。庶民的な感じのするお寺です。境内の隅には平安時代のものといわれる三重の小さな石塔が置かれていました。少し崩れかけな様子がかえって興味を引きました。Dsc00062

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森の巻21・これって、カビ?

 山道を歩いていると、たくさんの樹が見られますね。アカマツやコナラ、シイなどで少しおおきなものは樹皮が様々なのは以前少し紹介しました。

 ところで、その樹皮になにやらカビのようなものが着いているものを見たことありませんか?Dsc00023 黄色のようなオレンジ色のようなものがびっしりと着いています。どうも樹皮そのものではないようです。

 これは「スミレモ」というもので、カビではなく、緑藻類の一種なのです。緑藻類といえば、クロレラ、アオミドロ、カワノリ(川海苔)などがありますが、水に関係なさそうなのに、しかも緑色をしていないのにどうして緑藻類なのか?と思いませんか。Dsc00024

 このスミレモは空気中の水分を利用して生活している気生藻なのです。そして、その細胞内に多量のβカロチンを含んでいるためにオレンジ色をしてるのです。

 じゃあ、なぜスミレモというのでしょう。糸状体の出す香気がスミレの花の香りと似ているからと説明されていますが、実際はあまりそのような香りはしません。

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森の巻20・カワセミ調査です

 野鳥の話題が続きますが、今回はカワセミの調査です。(これは3年ほど前のことです。)カワセミといえば野鳥の愛好家ならずともその美しい姿に見とれてしまうでしょう。漢字では「翡翠」とも書きますし、その光るような青色、水色にひきつけられます。

 渓流の宝石とも言われるくらいですから、主に渓流などの水辺で見られますが、実際はなかなかお目にかかれません。その時は、子どもたちと一緒にとある町のはずれの渓流に、野鳥の専門家の指導のもとカワセミなどの調査に行きました。Dsc00011_8

どうですか、見事に綺麗なカワセミを捕獲することができました。捕まえてもいいの?どうやって捕獲するの?と思うでしょうね。大丈夫!この専門家はちゃんと環境省の許可を得ている方です。もちろん、調査のために捕獲するので、大きさなどを測定し、脚に標識を着けて逃がしてやります。

 このときは、本当に間近にカワセミを見ることができ、感激しました。カワセミは次の写真のような、渓流の川岸などの土の斜面に穴をあけて巣にしているということDsc00003_9でした。

  野鳥など動植物を守ろうとすれば、その生息環境を含む地域の自然を守らなければ、その動物も植物も守れません。守るというより、大切にしていきたいですね。

このときに、水中に潜って餌をとるカワガラスもいました。写真をよく見ると調査員の指をつまんでいますよ。_dsc00019

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京の巻26・ここにも枝垂桜が・・・

 京都もDsc00055南部となると賑やかさよりも田園ののどかな雰囲気が漂います。京都と奈良との中間より少し南に井手町というところがあります。春の陽気に誘われて当地の玉川堤から山麓の地蔵禅院という曹洞宗のお寺を訪ねました。

 その寺に枝垂桜が満開です。大きな株が三本、見事に咲き誇っていました。Dsc00057 ひなびた感じの寺ですが少し高台にありそこから眺める大和の姿は古の時代を偲ばせてくれまDsc00054す。

 ここ井手は奈良時代の左大臣橘諸兄が館を構え井提寺を建立するなどして一族の本拠地としたところです。紀貫之、小野小町や藤原俊成をはじめ芭蕉や蕪村も訪れて和歌や俳句を詠んでいるということです。現代でもその雰囲気は残っており、「心が休まるなー。」という気にさせられます。

【ちなみに、ここの枝垂桜は京都円山公園の枝垂桜(現在は2代目)と同じ親株から育った桜だそうです。】

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風の巻17:さよなら!餘部鉄橋(3)

風雪に耐えた餘部鉄橋も新しい橋が完成するまでは当面列車が走ります。まだ今しばらくは現役なのです。安全に、そして車窓から日本海の素晴しい景色を見ながらの楽しい列車の旅ができるよう「頑張って!」と応援したくなります。

Dsc00022  あ!列車が来ました。西の浜坂方面からの普通列車です。香住の海や竹野の海岸の様子などを乗客に見せながら、城崎温泉駅へと向かいます。

最近は餘部鉄橋を懐かしむ遠来の乗客が多いのですが、本来なら地元の行商のおばさんや通学の高校生と仕事で訪れる人が少し乗っているだけなのです。のーんびりとごとごと、ごとごと走る列車は餘部鉄橋にお似合いです・・・・。               

Dsc00025_1

(完)

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